立山・白山登拝

三山禅定ー日本三霊山とも云われる富士山、立山、白山をひと夏に回ることをそう呼びます

かつては本明院三代盛心行者や覚明行者が修行し、修験者の最大の行とされていました

 

くしくも和邇御嶽山先達一同も、富士に続いて立山、白山の禅定を仕えるよう昨年の七月の富士山にてお告げを頂きました

そこから一年、いよいよ立山と白山に8月5日から信徒2名を加えて、計6名にて登拝を仕えさせて頂きました

 

立山は今昔物語にも「日本の衆生、罪を作りて多く立山の地獄に落つ」と云われていました

即ち、死んで立山の室堂近辺の噴煙噴き出す地獄に行って苦しみを受ける、あるいは飢えをしのぐ為に、実らない弥陀ヶ原の水たまりに稲を植えるーまさに立山の山容は地獄を具現化したものでした

 

また立山は女人禁制でもあり、血盆経に基づいた思想により女人成仏のために「布橋潅頂」という儀式が執り行われました

成仏が難しい女性の代わりに、おんば尊という神が代理で山に修行して下さり、その功徳で女性は地獄から浄土に行ける


それを具体的に現わしたのが「布橋潅頂」でした

閻魔堂にて地獄に落ち、目隠しをして布橋というこの世とあの世の境を渡り、おんば堂に着いて立山の浄土を拝したのです

江戸期には大流行し、布橋(橋に布を敷いたのでそう呼んだ)に使った布で作った衣は極楽往生のための旅衣でもあり、何年も前から予約でいっぱいであったそうです

 

喜進による布だけでは足らず、潅頂に使わない布も用いないと注文に応えられないほどであったとか

よって今回の登拝では、立山は先祖成仏、供養のために登拝をする心づもりにて拝礼を致しました

 

以下、写真は立山から

 

 

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