立山禅定を日石寺参拝で満行し、続いて高速を走り白山へ向かいます
白山はかつて加賀、越前、美濃からの禅定道があり、越前の平泉寺が頂上を支配していました。
しかし平泉寺は一向一揆や神仏分離の影響を受けその力を弱めて混乱している間に明治期に加賀に支配権を奪われてしまいました
白山山中においても修験道廃止令のためたくさんの石仏や仏像が壊されたり里に下ろされたりして、かつての登拝という姿は皆無と言えます
まずは金剱宮(こんけんぐう)へ
白山の眷属様のお社です 鶴来にありますが「つるぎ」=剱とされて本地は不動明王です
続いて加賀里宮の白山比め(口へんに羊)神社へ
先達が祝詞を奏上して、かわすそん様という白山権現の荒御魂社の前で焚き上げを行い無事満行を祈願しました
ちょうどお昼になったので近くの「河内じばさん」へ
地元のおそばや豆腐を頂き、大変おいしかったです
続いて白峰地区にある林西寺へ
白山の頂上に祀ってあった本地佛の十一面観音や仏像が安置されています
昔の方がたはこんな大きな仏像を山の上にあげたのか・・と先人の熱意に感動致しました
ここは真宗大谷派のお寺ですが、本堂の龍の彫り物も大変立派で見ごたえがありました
夕刻 永井旅館へ到着 温泉と夕食を頂いて明日に備えます
7日 晴天の下 6:20のバスで別当出合へ
別当出合からは砂防新道を歩いて室堂~御前が峰~大汝山~室堂~南竜山荘を目指す12時間の行程です
気候が良く高山植物も満開でたくさんの登山客がおられました 白装束は我々のみです
立山や富士と同じく唱歌を唱え陀羅尼を唱えつつ登ります
昼前に室堂に到着 昼食後 白山ひめ神社奥宮で祈祷を受けて御前が峰へ
そこからお池巡りを経て大汝山を登ります 体力的に皆 かなり限界に近い中での行道です
大汝を降りたときにはすでに16:30を回っていました
あとは宿泊先である南竜山荘へ下るのみです
ふらふらになりながら18:30無事に山荘へ到着
神様より御神酒を許されたので、ありがたく頂戴ました
幸い、一部屋20人程度のところを我々で貸し切りでしたのでゆっくりと休む事が出来ました
8日 晴れ 16℃
6時朝食後、体調不良の先達は砂防新道を下山し、他6名にていよいよ別山へ
難所の油坂を登って、尾根に出たところできれいに御嶽山を拝する事が出来ました
花々が咲き乱れて池が点在し、青い空と神々しい峰峰
まさに浄土を歩かせて頂いている心地でした
初めての道で気を使い、疲れもある中 無事に別山へ10時前に到着
祈祷と御座行を仕えさせて頂き、これを以って白山の禅定が満行となったわけです
あとは下り道ですが、永井旅館まで4時間の尾根道を下ります
初めて歩く、いや今後二度と歩かないであろう道なので下山中も陀羅尼を唱えて徳を積ませてもらいつつ、無事16:28に永井旅館に着きました
7名で積ませて頂いた徳は、神様の御心のまにまに天下国家や御嶽山、いろいろなところに使われて、その中には我々の個々の祈願も確かに入って利益が返ってくると確信して無事満行を喜びあいました 拝
南無白山妙理大菩薩
南無泰澄神融禅師